まだまだ履ける?スタッドレスタイヤの使用限度
タイヤショップツーエルです。
雨が降る度に、暖かくなって春に近づいてきますね😊
まだまだ雪深い地域も多いかと思いますが、広島ではなんだか春のような陽気です。
そろそろ スタッドレスタイヤから夏タイヤへの交換時期ですね❣
そこで今回はスタッドレスタイヤとしての使用限度について書きますね。
「冬用のスリップサインが出てきたところまで」ということになります。
冬用のスリップサイン、本来のスリップサインより浅い場所に設けてあり、ここまで使うと圧雪路の性能が厳しくなります。
発泡ゴム以外のスタッドレスタイヤは、保管方法にもよりますが、3シーズンまでが寿命と言われています。
冬用タイヤには、使えないけど夏用タイヤとしてなら車検も取るし、夏タイヤとして履きっぱなしでOKって思っている方いらしゃるかもしれませんが、
これは実は危険なんですよ❣
その原因は以下のことがあります。
1.燃費が悪くなる!
夏タイヤと比較すると、スタッドレスタイヤは約10%燃費性能が劣るといわれています。
スタッドレスタイヤのゴムは柔らかいため、路面に多く密着します。
そうすると、タイヤが転がる力に対して路面の抵抗が大きくなりますから、
夏タイヤよりも多くのエネルギーを必要とする=(イコール)燃費が悪くなるということです。
また、特殊な柔らかいゴム素材を使っているスタッドレスタイヤは、
一般的に見て重量がある(重い)ので、これも燃費が悪くなる一因といえます。
2.ハンドリングが鈍くなります!
夏タイヤで当たり前だったコーナーのハンドリングが、スタッドレスタイヤでは、思いのほか大回りになってしまいます。
スピードを出した状態でのカーブ走行や急なアクセル・ブレーキは、予想外の事故の原因になるため、注意が必要です。
3.ブレーキの効き目が悪くなる!
スタッドレスタイヤのゴムは柔らかく、ブレーキ時の力に負けて、トレッドに入った細かい溝が変形してしまいます。
そのため、夏タイヤに比べてブレーキの性能が落ちるので、制動距離が長くなってしまいます。
4.ハイドロプレーニング性能の低下
スタッドレスタイヤには深い溝と細かい溝が多く入っていて、路面の水を掻き出すので、ハイドロプレーニング性能が優れている印象をうけます。
しかし、スタッドレスタイヤのゴムは柔らかいため、細かく入った切り込みは水圧に負けて変形します。
そうなると、路面とタイヤの間の水膜を掻き出す力が弱まってしまうため、スタッドレスタイヤはハイドロプレーニング現象が起きやすいのです。
特に、高速道路や大雨の際の走行時は注意が必要です。
※ハイドロプレーニング現象とは、水が溜まった路面で、車のコントロールがきかなくなることです。
5.タイヤの寿命が縮む
スタッドレスタイヤのゴムは、-20℃でも柔らかさを保てるような特殊なゴムを使用していますが、炎天下の路面では必要以上に柔らかくなります。
6.バーストの危険性
スタッドレスタイヤを夏に履く場合は、バースト(破裂)の可能性に注意する必要があります。
真夏の炎天下での長時間の長距離の高速走行など、過酷な状況下では、
熱を持ちやすく変形しやすいためタイヤが破裂する可能性も高まってしまいます。
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