スタッドレスタイヤの物語
夏も終わりに近づいてまいりました🌻
さて本日は冬のドライブの必需品⛄スタッドレスタイヤ❄いまでこそ当たり前になりましたが、普及のきっかけとなった理由をご存じでしょうか? それ以前に使われていたスパイクタイヤ(スタッドタイヤ)、スタッドレスタイヤの簡単な歴史を紹介します。
スタッドレスタイヤが生まれた背景には「公害」が関係あった!?
雪道でのタイヤの滑りを防止するため「スパイクタイヤ」が日本へも輸入されるようになったのは1960年代。国産のスパイクタイヤが発売されたのは1963年(昭和38年)だったと言われております。しかし、金属製の鋲(びょう)を着けたスパイクタイヤによる「粉じん公害」も、それにともなって発生してしまいます。雪が溶けた路面を滑り止めの鋲が削り、削られたアスファルトが空気中に舞って、マスクなしでは歩けない状態になったり、車線を示す白線がわずか1カ月で削り取られてしまうなど、「粉じん公害」は北国の都市の財政や健康にも悪影響を与える社会問題になりました。1990年(平成2年)には「スパイクタイヤ粉じんの発生の防止に関する法律」が公布され、翌1991年(平成3年)からは、原則的に指定地域でのスパイクタイヤの使用が禁止されます。
当初のスタッドレスタイヤは、スパイクタイヤからスパイクピンをとっただけのようなトレッドパターンだったり、ゴムも柔らかく、現在のスタッドレスタイヤに比べると安定性が劣るものでした。そのため「スタッドレスタイヤは柔らかいから、ふわふわしていて曲がりにくい」とのイメージをお持ちの方も多いと思いますが、昨今のスタッドレスタイヤは年々進化を重ね、夏タイヤと同様の高剛性ボディ構造を持っているものもあります。ボディ剛性が高まると、運転中の接地形状の変化が少なくなるので、より安定して走れるようになります。スタッドレスタイヤの乗り心地や操縦安定性はかなり夏タイヤに近づいてきているのです🚗人間の技術はとても素晴らしいですね🤗
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